DMMバヌーシー 勝手論
久々に心躍るWEBサービスが誕生した。
それはDMMバヌーシーである。「感動体験の共有」は素晴らしい理念でとても共感を覚える。
そしてこのサービスはより多くのユーザーに熱狂を届けられるポテンシャルが間違いなくある。と、思う。
実際に私も別クラブではあるが一口馬主を始めて1年が経過し、本格的に出資した世代がデビューを迎え、未だ未勝利であるものの、とても有益な時間を...
時に仕事が手につかない状況に陥りながら、楽しんでいる。まさに社畜の鏡。
少なくとも馬券での興奮よりも愛馬への投資の方がより競馬に熱狂するようになったのだ。
しかし私はまだバヌーシーの会員ではない。
頻度、内容ともに他クラブと差別化された動画コンテンツなど魅力的な部分があるにも関わらず、である。
何かあと一歩惜しい気がするのだ。
何故私がまだ会員ではないのか、そして私ならどう運営するか、
既成概念にとらわれないアプローチができそうなクラブだからこそ、
自分なりに考えてみたくなる衝動に駆られ、その何かを埋める方法を考えてみた。
きっと優秀な方々が考えられたサービス、恐らく中で話し合われなんらかの事情で見送られたものだろうが、
いずれ始める予定の競輪で予想のプロになるために、私ならどうアプローチするかを勝手にまとめてみたい。
◆ ターゲット
多くの場合、既存の一口出資者は後発の新しい概念ぽいものを持ち込むものに対しては閉鎖的である。
従来の形態もので満足しようと思うベクトルがどうしても働き、必死でやらない理由を見つけるだろう。これは私も含めて。あーやだやだ。
それを黙らすためには何より結果が必要で、G1でも勝てば一気に潮目は変わるだろう。
無理矢理覆すのであれば、血統は良く馬への期待値はありそうなことから、今年申し込んだユーザーは、
来年以降に繋がるインセンティブを用意するべきである。ただ長い目で見た時にはいずれ歪みを生む可能性もあり、得策ではないだあろう。
現時点では経験のないユーザー、特に女性ユーザーの支持を得ることにコミットするべきだ。
女性を掴むサービスは始めはゆっくりでもいずれ大きな成長を遂げる。新日本プロレスのように。トランキーロ 焦んなよ。
◆ 価格
間口を広げるために、極限まで手軽に始められる馬を用意するのであれば、3000円くらいから用意したい。
一口馬主は優れたパッケージ、という基本に立ち返るなら、まずは3000円で始めてもリテラシーの向上とともにいずれ良い馬を求め、単価はあがっていくはずである。
これくらいの価格帯であれば他クラブの既存一口馬主も食指が動く可能性が高い。
そしてそもそもの馬代を下げるためには、やはり月額制が良い。どうしても複数口は不利な印象を受ける。
月額支払い金額によって会員をクラス分けしサービスに差をつけるのである。
◆◆ 月額制について
一口馬主にはいくつものイベントと、他のクラブでは導入していない切り口もあるはずである。月額を3パターン程度用意し、月額に応じた付加サービスを提供する。
イベントのたびにユーザーはアップグレードを悩むだろう。
価格は500円 3000円 10000円 くらいでどうだろう。
命名応募権や口取り応募権などがあれば30000円くらいでもいけそうな気がする。
◇ 月額制で差別化できそうなイベント例
・命名応募
・ゼッケンプレゼント
・口取り
・情報の更新頻度
・馬主席招待
・馬具の色決め
・グッズプレゼント
# 一般にグッズになるのは一流馬に限られる。愛馬のぬいぐるみ欲しい。。
・毛 や 脚拓 などのプレゼント
# 出資馬に関わる全てのものは対象になるはずだ。
・愛馬と青草を食す会
# 青草が微妙なら出資者はパクチーでも食べていたらいいんじゃないかな!
・豊田真由子議員とのハグ会
# ハグがハゲに見えなくもない
◆ レース
レースに向かう時も他クラブとの差別化を考えるべきだ。他クラブで不足しているものは何か。
それはライバルの存在にスポットを当てることである。
想定が出た後に他馬の情報も伝えるのだ。キャッチフレーズプラス調教タイムや識者のコメントなどの情報を提供すると良い。
ユーザーは他馬にも注意を払いながらレースを見ることになるだろう。
初心者にとっても競馬新聞を読むことが楽しみになるはずだ。
愛馬だけでなく、倒すべき敵をリアルに感じ、知ることで応援するのは感情の入り方も違うだろうし、レースまでの緊張感も増すはずである。
ライバルの存在を作ることはライトユーザーにも競馬を分かりやすく楽しむ為の一助となるだろう。
キャッチフレーズ...さすがに新馬からは難しいのでオープンクラスあたりからどうだろう。
「シャドーロールの怪物 Narita Brian」「ハイパーバトルサイボーグ Jérôme Le Banner」「紅イモチップス TERUMI」
といった具合に。
◆ PR
ド派手で豪華な落札馬、そして有名タレントを使ったメディア戦略は、サービスの登場感があり、知名度も一気に獲得でき、成功と言って良い。
次により多くの関心ユーザーをアクションに転換させるために必要なことは「自分ゴト化」だろう。
そのためには有名タレントがヒゲをつけて話したり、一定の効果はあるだろうが、競馬番組と連動してステマめいたプロモーションを行うことではない。
自分とは関係のない世界の出来事を傍観者として眺めるだけになってしまうからだ。
「自分ゴト化」を目指したPR。それは一口馬主になるちょっとイケているライフスタイルをイメージしやすい訴求にすると良いだろう。
それは愛馬と一緒に写真を撮ってインスタグラムに投稿し合うことかもしれないし、馬主席で優雅に眺める姿かもしれない。
もしくは、パドックで馬っ気を出している愛馬のモノを見せつけられ、息遣いを荒くしながら彼氏の手を強く握るバヌジョの姿かもしれない。そしてそのままアーバンリゾートRSにでも行くが良い。
クソみたいな案しかでないので、これは広告代理店のプロフェッショナルとともに女性目線を追求すべきだ。
加えてマスメディアのような空中戦だけでなく、日々バヌーシーの魅力を伝えるエバンジェリストが必要だろう。
◆◆ エバンジェリスト
現在は野本氏が担っているようであるが、これは今のところ失敗のように感じる。
自分ゴト化する上でのイメージ像とあまりにも掛け離れているのではないだろうか。
基本、人は妬みを持つ生き物であるため、言い方を選ばなければ、出たがりのお金持ちのおじさんの功名心を満たすもの、ともとられかねず、
羨ましくはあれど、向上心の強い男性以外、素直に自分もこうなりたい、とは思えないだろう。
女性目線ではモテそうであるが。。チクショウ。
そしてノーザンファームの厩舎長への発言などはエバンジェリストとしては最低である。
その後ノーザンファームとの関係は...とフォローしたところで、ユーザーには刺さらない。
ではどんな人が適任か。サービスに関わる美人社員が良いのではないか。
収入含めてごく普通(ただちょっとキレイで微乳 ペットか年下のカレを飼っていれば尚可)な女性が、
どの馬に投資するか悩んだり、一気一憂する姿は自分を重ねやすいだろう。
もしくは競馬場に行くと歯の欠けたおじさんが沢山いる。そこからスカウトするのだ。
きっとその方たちは血走った目で、空気を読まない身の上話を炸裂させながら、
予想外の怪しい動きを披露するだろう。バヌジョはその味わい深い姿に、自分の父を重ね、なんとも言えない感情を抱くはずである。
岡田繁幸氏はエバンジェリストとして実績、キャラクターともに最適であるし、
シルクの阿部氏も失礼ながらその辺のおっちゃん感があり、親しみやすい。
個人差はあれど、例え推奨馬が走らなくても、それを超えた魅力を感じやすいのではないか。
◆ そしてリアルを追って欲しい
競走馬の大半はやりきれない結末を迎えることは競馬を好きな者にとっては周知の事実。
勝敗を超えた喜びを与えてくれた愛馬達もいずれそういった運命を辿る可能性は残念ながら高いだろう。
一口馬主に興味の無い層を多く惹き付けること、そして現実を知ってもらうことで(伝え方は色々あるだろうが...)、
何かが変わるかもしれないし、変わらないかもしれない。
既に競馬を知っている人は割り切ってしまっている部分が残念ながらあるのだから。
DMMバヌーシーをきっかけに、サンクスホースプロジェクト などセカンドキャリアを拓く取り組みへの、
支援の輪が広がったらそれはとても素晴らしいことのように感じる。