一口馬主を始めて以来、最も辛い報告が届いた。
安田隆行調教師「トレセンに戻って状態を確認した際、右トモの種子骨付近に熱感が確認されました。早速、獣医師に詳しく検査をしてもらったところ、外側の種子骨を剥離骨折していることが判明し、全治9ヵ月以上の診断を受けました。レース後は特に気になるところもなく、疲れた様子は見られなかったので、ダメージは少ないなと思っていましたが、このようなことになってしまい誠に残念です。申し訳ございません。歩様には見せておらず、近場なら移動しても大丈夫とのことですので、7日にノーザンファームしがらきへ放牧に出します。その後はノーザンファーム空港へ戻して、北海道の獣医師にオペを行うか否かの判断を委ねることになります」
当たり前だが、馬は話さないことを改めて実感する。歩様にも見せていないということで、関係者の皆様がよく気づいてくださったというべきだろう。
もしダイアトニックが話せていたら、どこで違和感を訴えていただろうか?キーンランドカップも調教タイムも違和感を感じるものではあったし、その辺りで訴えていただろうか?
黙して語らず、決められたレースを一所懸命に走る。
惨敗ということで録画を見られなかったスプリンターズステークス。この報告を受けて改めて見てみる。
パドックの歩様は活気があるように見えたが、レースでの追走に苦労する姿は、この報告を受けただけに痛々しく感じる。さらにレッドアンシャルとの進路の取り合いは見ていて辛くなってくる。
ダイアトニックはここまで本当によく走ってくれた。4歳を迎えてからの昇り竜のような活躍。そして今年のG1奪取を目指したローテーション。夢のような時間だった。今後どうなるかはわからないが、ひとまずゆっくり休んでほしい。
願わくば・・・実は亀裂が入っていたなど、現在判明している以上に状態が悪い、といったことのないよう祈ろうと思う。