清純派 一口馬主ライフとパドック予想師!誠意の競馬日記と反省

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パラダイスリーフが帰ってくるので、屈腱炎から復帰した馬のその後を調べてみた

10月20日、パラダイスリーフが2年以上の休養を経てターフに帰ってくる!

過去2勝とも口取りをさせてくれた思い出深い馬。

屈腱炎は不治の病と言われており、また競馬場で会えることだけでも本当に嬉しいこと。

損傷率などは当時のコメントを振り返っても公開されていないようだが、戻ってこられたということは、重度のものではなかったのだろう。

 

大きな期待は禁物ということは重々理解しつつ、屈腱炎から復帰した馬を探してみた。

 

■ カネヒキリ
屈腱炎からの復活という意味ではこの馬が最も有名ではないだろうか。
帝王賞2着後に発症。2年以上の休養期間を経て復活。
武蔵野ステークス9着後、ジャパンカップダートで見事優勝。
復帰後は、9戦4勝(内G13勝)という見事な成績を納める。
最後は痛めた足とは逆脚も屈腱炎を発症して引退。

 

■ ポルトドートウィユ
ダービー12着後、2015年8月に屈腱炎を発症。復帰戦は2017年4月の難波スーテクス(1600万下)。3着入線で今後に期待が高まるも、その後は1600万下のレースで掲示板に乗れず。2018年10月に屈腱炎再発で引退。
復帰後は4戦0勝。

 

■ チェッキーノ
2016年のオークスシンハライトの2着後クイーンステークスに向かう過程で屈腱炎を発症。
2年振りのレースとなった米子ステークスでは7着。そしてプリモシーンが優勝した関屋記念では7着。その後、屈腱炎が再発して輝きを取り戻すには至らず、引退となった。
復帰後2戦0勝。

 

■ ブライトエンブレム
2016年5月 ブリリアントステークス7着後に左前浅屈腱炎を発症。1年半超の休養を経て、2017年12月のサンタクロースステークスで復帰。調教タイムもあまり出ていなかったようだが10着入線。
その後、3戦するも輝きは戻らず。そして復帰から7ヶ月後の2018年8月、左前浅屈腱炎を再発。引退となった。
復帰後4戦0勝。

 

■ ロッテンマイヤー
2016年8月クイーンステークス後に屈腱炎を発症。1年3ヶ月の休養期間を経て2017年11月に復帰するも16着。しかし次走の木津川特別で2着と善戦。その後、勝ちには恵まれないものの復帰から1年後となる2018年11月の1000万下のレースで見事優勝!実に2年7ヶ月振りの勝利となった。
その後うずしおステークスを最後に引退。屈腱炎は再発することなく現役生活を全うした!
復帰後9戦1勝。


■ シュペルミエール  
サンシャインステークス(1600万下)1着後、目黒記念を目指すも脚元の不安で回避。
2017年8月に浅屈腱炎発症。損傷率は4%と軽度だった模様。
1年強の休養期間を経て2018年10月の古都ステークス(1600万下)で復活!復帰戦は惜しい2着!
休養期間を見ても軽度だったことが窺える。
その後、オリオンステークス1着、日経新春杯惜しくも3着、さらなる飛躍を期するも浅屈腱炎が最初。今度は損傷度35%とのことで引退となった。
ちなみにパラダイスリーフと同じ、木村厩舎。当時のコメント読んでも慎重に進めていたことが窺える。
復帰後3戦1勝。

 

■ トリオンフ
2018年8月の小倉記念で重賞2勝目を飾ったのちに屈腱炎を発症。
翌2019年11月にチャレンジカップに復帰して2着。年が明けて金杯で復活の優勝!
ただその後屈腱炎を再発して引退。
1年と少しの休養期間だったことから損傷率も低かったと推測される。
復帰後2戦1勝。

 

■ キタノインパク
2019年2月、未勝利勝ち後、屈腱炎を発症。損傷率8%とのこと。1年8ヶ月振りとなるレースは10着となるも、復帰2戦目は2着、そして3戦目で見事勝利!その後2勝クラスでも2戦連続2着と検討中!
今後のさらなる活躍が期待される!
復帰後6戦1勝。

 

■ ディキシーナイト
2020年2月繋部分に屈腱炎を発症。損傷率は繋部分なので表せないとのこと。
2021年5月レースとしては1年半振りに復帰。6着で入線。天栄放牧から再入厩したタイミングで屈腱炎が再発。引退となってしまった。
復帰後1戦0勝。


■ 驚異の再発率・・・やはり楽観視はできなそうだ

屈腱炎からの復活できる馬は、一説には2割にも満たないと言われている。
兄のゼーヴィント屈腱炎発症後、3ヶ月程度経過観察されたものの引退を余儀なくされた。
そんな中、パラダイスリーフはもう一歩でターフに帰ってくる。
ここから1週間何もありませんように・・・とただただ祈るばかりである。

 

一方で復帰後の道が困難なことも容易に予想される。
ざっと思いつく範囲で、適当にピックアップして調べてみただけではあるが、復帰4戦以内に再発している馬が、9頭中6頭。
いかに慎重にやっても再発する可能性が高いことも事実と言えそうだ。

 

競争能力については、損傷度(休養期間)によるのかも知れない。
1年少々で復帰できたトリオンフ、シュペルミエールはそこまで競争能力が落ちた成績にはなっていないが、チェッキーノポルトドートウィユのように2年近く休むとなかなか戻ってこないようにも感じる。

パラダイスリーフは最後のレースから2年1ヶ月、発症からも1年10ヶ月程度が経過している。

 

こうみると大きな期待は禁物だろうし、今後あと何戦できるだろうか?という話になってくるのかもしれない。

幸い復帰戦は現地観戦できることになった。

これから何戦出来るか分からないが、復帰できる幸せを噛み締めながら、パラダイスリーフを見守っていきたいと思う。

 

にしてもシルクはなんで屈腱炎の損傷率を公表していないのかなぁ?